
妊娠が判明したら、おなかの赤ちゃんがいつ産まれるのか、いつ会えるのか今から待ち遠しくなりますね。
出産予定日を知るためにはいくつかのポイントがあり、妊娠の開始や妊娠週数の数え方などを理解しておく必要があります。
妊娠週数の数え方は意外と間違う人が多く慣れないと難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば簡単です!
この記事では出産予定日や妊娠週数の数え方について、わかりやすくご紹介していきます。
出産予定日を知りたい!計算のしかた
出産予定日はどのように計算するのでしょうか?
妊娠期間をあらわす言葉として「十月十日(とつきとおか)」がよく知られているため、「妊娠してから10ヶ月10日後かな?」と思いがちですが、そもそも妊娠の開始もいつなのかよく分かりませんよね。
出産予定日を計算するために必要な次の二つの情報についてみていきましょう!
- 妊娠の開始がいつなのか
- 妊娠の開始から出産までの期間はどれくらいなのか
妊娠の開始はいつなのか
妊娠の開始はセックスをした日だと思っている方が多いのですが、妊娠期間の数え方としては少し違います。
妊娠の開始は「最後に生理(月経)が始まった日」を起点として数えます。
つまり、最終月経開始日=「妊娠0週0日」となります。
妊娠が成立するためには、精子と卵子が出会える「排卵」のタイミングでセックスし、受精した受精卵が1週間ほどかけて子宮へ移動し「着床」することが条件になります。
セックスをした日=受精した日でもありません。
受精した日や着床した日はだいたいの予測はできても正確には確認することができませんので、自分で確認ができる生理が始まった日を起点として妊娠期間を数えます。
「妊娠0週0日」はまだ受精もしていませんので、妊娠だなんて数えるのは不思議ですし面白いですね。
妊娠期間は十月十日(とつきとおか)?
さて、妊娠期間の開始が分かりましたが、出産予定日は最後に生理が始まった日から数えて10ヶ月10日後でよいのでしょうか?
実際は十月十日(とつきとおか)より短い「280日」とされています。
わかりづらいですね。
十月十日はなんにちでしょうか。
おそらく1ヶ月=約30日として、「30日×10ヶ月+10日」=310日と計算すると思いますので、かなりのズレがありますね。
つまり、出産予定日は、「最後に生理が始まった日から280日後」だと分かりました。
出産予定日はズレるもの
しかし、実際はそんなに計算通りに産まれることはほとんどなく、出産予定日ちょうどに産まれる確率は2%程度です。
妊娠期間の「280日」というのは、生理周期が28日周期の人をモデルとしていて、「妊娠期間の1ヶ月=28日」として計算しています。
生理周期は健康な女性でも体調や生活習慣、ストレスなどでズレることはよくあり、出産予定日もズレることが普通ですので、あくまでも目安とお考えください。
ご自身の出産予定日を知るためには、カレンダーを見ながら280日を地味に数えるか、もしくは「ネーゲレの概算法」というのもありますが、インターネット上で「出産予定日 計算」と検索すると自動計算してくれるツールがたくさんありますので、そちらを活用するのがよいでしょう。
妊娠週数と妊娠期間の数え方
妊娠期間の数え方として、「妊娠3ヶ月」といった「月数」で数える方法と、「妊娠20週3日」といった「週数」で数える方法があります。
妊娠期間の開始は「妊娠0週0日」ですので、1週間は0日からスタートし6日後までとなります。
【妊娠週数と妊娠月数の数え方】

妊娠週数は「0週0日」からスタートし、7日経過するたびに「妊娠1週」「妊娠2週」と増えていきます。
例えば上図の赤丸の日を妊娠週数でいうと、「妊娠5週4日」となります。
妊娠6週までいくと次の週へ移行します。
たまに、「妊娠5週7日」などといった表現を見かけますが、これは間違いです。
出産予定日は「妊娠40週0日」にあたります。
妊娠月数は28日で1か月間とし、「妊娠0週~妊娠3週」が「妊娠1ヶ月」にあたります。
妊娠月数は「妊娠1ヶ月」からスタートしますので、「妊娠0ヶ月」というのはありません。
出産予定日は「(おおよそ)妊娠10ヶ月」にあたります。
妊娠初期・中期・後期
妊娠期間は、「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」の3つの時期に分けられます。
妊娠初期とは、妊娠1ヶ月~妊娠4ヶ月にあたります。
妊娠中期は妊娠5ヶ月~妊娠7ヶ月に、妊娠後期は妊娠8ヶ月~妊娠10ヶ月にあたります。
妊娠初期の中でも、妊娠0週~妊娠3週頃までを特に「妊娠超初期」とよぶことがあります。
妊娠超初期というのは専門用語ではありませんが、「まだほとんどの人は自覚症状はないが、なんとなく身体の変化を感じる人もいる」時期として、一般的に使われています。
【妊娠期間の一覧】

出産予定日の正常な誤差範囲とは
出産予定日に産まれる割合は2%くらいですが、いつからいつまでの出産であれば正常な範囲内なのでしょうか?
妊娠37週~妊娠41週までの間に出産することを「正期産(せいきさん)」といい、母子ともに一番リスクの少ない時期とされています。
正期産より早く産まれることを「早産」といい、まだ身体の機能が完全ではなく在胎期間が短いほど重篤な障害が出る可能性が高くなります。
早産とは反対に、正期産を過ぎて産まれることを「過期産(かきさん)」といい、ママのおなかに長くいすぎても胎盤の機能が衰えておなかの赤ちゃんに十分な酸素や栄養が届かなくなるなどトラブルがおこりやすくなります。
そのため、過期産になりそうな場合は陣痛促進剤を用いたり帝王切開での出産に切り替えるなどの対応がとられることが一般的です。
妊娠かも?病院へ行くタイミング

妊娠したかも?と思ったら、まずは妊娠検査薬で調べてみましょう!
妊娠検査薬は、次の生理開始予定日の1週間後くらいから使うことができます。
妊娠検査薬で陽性の反応が出たら、確実ではありませんが妊娠している可能性がかなり高いといえます。
本当に妊娠しているのか?正常な妊娠か?その他妊娠に影響するような病気が隠れていないか?などを確認するために、妊娠検査薬で陽性の反応が出たら必ず病産院を受診してください。
妊娠検査薬については、「コラム:妊娠検査薬はいつから反応する?フライングに注意!」もご参考にしてください。
まとめ

出産予定日はあくまでも予定ですので、多少ズレたとしてもそれが当たり前ですので心配しすぎなくて大丈夫です。
もしなにか不安なことがある場合は、遠慮せずに納得するまで担当医に質問してみてくださいね。
出産予定日までの計画をたてながら、今しかない妊娠生活を楽しんでください。