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生理周期と生理が遅れる原因

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author:DNAサイエンス
生理周期を数える女性

生理周期がいつもは一定なのに、短いときや長いときがあると何が原因なのかと不安になりますね。

妊娠以外でも健康な女性の生理周期が乱れることはありますので過度に心配する必要はありませんが、中には子宮や甲状腺の病気などが隠れている場合もあります。

ここでは生理周期にまつわるあれこれと、生理が遅れる原因についてご紹介しています。

生理はなぜあるの?

生理用品

女性のみなさまは、毎月めんどくさいのになぜ生理なんてあるのか。。。と一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

妊娠できる体の環境を整えるために、女性ホルモンのはたらきによって生理をはじめとした様々な変化が女性の体には起こります。

精子と卵子が出会って受精し子宮へ無事に着床できると妊娠成立となりますが、卵子は定期的に作られるわけではなく女性が持っている卵子の数は一生の間で決まっています。

女性の卵巣の中には「原始卵胞」という卵子の元が胎児の段階ですでに作られており、その後一生増えることはありません。

思春期になると女性ホルモンのはたらきによって毎月1,000個程度の卵子の元が卵巣内で育ち始めますが、最終的に成熟した1個の卵子が排出されます。これが排卵です。

着床に備えて子宮では受精卵を優しく受け止めるために子宮内膜が厚くなっていますが、妊娠しなければこの内膜は経血として外に排出されます。これが生理です。

そしてまた次の妊娠の機会に備えるということが繰り返されますので、規則正しい生理があるということは妊娠に向けて体の準備ができている状態だといえます。

正常な生理の長さ

生理の出血がある期間は3~7日間が正常範囲で、5~6日程度の人が多いようです。

それより長くても短くても排卵が出来ていなかったり、子宮の病気など何らかのトラブルや病気が隠れている可能性がありますので、続くようであれば一度婦人科で相談してみてくださいね。

出血(経血)の量は一般的に生理が始まって2日目が最も多く、その後徐々に減っていきます。

正常な生理周期

生理は約4週間を1周期としていますのでだいたい月に1回きます。

生理周期の数え方は、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までを一括りとして考えます。

一般的に生理周期(月経周期)は28日として例に挙げられることが多いですがこれは個人差があり、25~38日なら正常範囲です。

これより長くても短くても、排卵が正常に行なわれていなかったり卵巣の病気が潜んでいる可能性があります。

毎月一定の周期で生理がくることが理想ですが、女性ホルモンのバランスが乱れることなどで数日ズレることはよくあります。

生理周期と体の変化

生理周期

生理周期は2種類の女性ホルモンのほか脳下垂体から分泌されるホルモンなどが関連しあっています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンの分泌量が多い時期をとって、次のように生理周期は4つの期間に分けられます。

【生理周期】

  • 卵胞期:生理が終わって心身共に調子が良い時期
  • 排卵期:妊娠できるタイミング
  • 黄体期:生理前のモヤモヤする時期
  • 生理:生理中

エストロゲン(卵胞ホルモン)は妊娠の準備に関わり、生殖器官の発育や維持の一役を担うだけでなく、肌のツヤやハリを守る、女性らしい丸みのある体をつくる、自律神経の働きを安定させるなどの役割を担っています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠の維持に関わり、基礎体温を上げたり子宮内膜の状態を整えたり乳腺を発達させるほか、水分や栄養素をため込むためむくみやすい、太りやすい時期でもあります。

卵胞期

生理が終わってから排卵までの約1週間を卵胞期と呼び、心身共に調子が良い時期です。

【卵胞期の特徴】

  • 卵子の元が成長する
  • 子宮内膜が厚くなる
  • 基礎体温は低い
  • 気分がイキイキ
  • 肌の調子が良い
  • ダイエットに向いている

卵巣の中では卵子の元となる「原始卵胞」が育っています。

卵胞ホルモンの分泌量が徐々に増え、その影響で子宮では子宮内膜が厚くなり受精卵が着床できる準備を整えています。

基礎体温は排卵まで「低温期」が続きます。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響で副交感神経の働きが活発になるため精神的に安定し、さらに新陳代謝が活発になることによって肌の調子も良く心身共に充実しやすい時期です。

ダイエットをするなら生理が終わったこの時期に始めると気分ものりやすく効果も表れやすいため良いとされています。

排卵期

妊娠できるタイミングである排卵期は、生理周期によって異なりますが生理が始まった日からおよそ2週間後に訪れます。

【排卵期の特徴】

  • 排卵がおこる
  • 妊娠できるタイミング
  • 基礎体温が一度下がってから上がる
  • おりものが変化する

卵巣の原始卵胞が育ち成熟すると、卵胞の膜が破れて中の卵子が卵管へと排出されます。(排卵)

妊娠するためにはこの排卵のタイミングで精子が女性の体内にいなければいけません。

精子の寿命はおよそ3日程度、卵子の寿命はおよそ1日程度ですので、排卵日の3日くらい前からセックスをすると妊娠する可能性が高くなります。

なお排卵日についてはその前後に特有の症状を感じる人もいますが自覚がないことの方が多いため正確な予測は困難ですが、基礎体温をつけることである程度は目安をつけることができます。

排卵期になると低かった基礎体温はさらにカクッと下がり、排卵があると基礎体温は上がり高温期へ移行します。

精子を受け入れやすくするためにおりものの量が多くなり、とろみがあって糸を引くように伸びます。

排卵がおこるとおりものは分泌量が減ります。

2種類の女性ホルモンの分泌量が変動する時期でもありますので、心身共に不安定になりがちです。

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DNAサイエンス

黄体期

排卵がおこってから生理が始まるまでの約2週間を黄体期と呼び、妊娠に向けて大切な時期ですが一方で心身共に不安定になりやすく女性にとっては悩ましい時期でもあります。

【黄体期の特徴】

  • 子宮内膜の厚さが保たれる
  • 基礎体温は高い
  • むくみやすい
  • 食欲増進
  • 肌荒れしやすい
  • 心身共に不安定

黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増え、厚くなった子宮内膜を維持して妊娠しやすい状態を保っています。

基礎体温は生理が始まるまで「高温期」を示します。

プロゲステロンの影響で水分や栄養素を体にため込むため、むくみや食欲亢進による体重増加のほか、血行不良や皮脂分泌増加により肌荒れ、シミやそばかす、くすみなどが目立ちやすくなります。

強い眠気に襲われたり、イライラや不安感がつのるなど精神的にも不安定になりやすい時期です。

生理(生理中)

妊娠が成立しなければ卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が急激に減少し、厚くなった子宮内膜は経血として体外に排出されます。

【生理中の特徴】

  • 基礎体温は下がる
  • 生理痛
  • 貧血気味

生理が始まると基礎体温は下がるうえに血行が悪くなるため、手足の冷えを感じやすくなります。

そのほかお腹や腰の痛み、内臓の気持ち悪さなど症状や程度は個人差がありますが生理痛がおこります。

経血としての出血があるため貧血気味になったり立ち眩みしやすくなる人もいます。

生理はおよそ1週間続きます。

生理が遅れる原因

生理が遅れている女性

健康な女性でも生理が遅れることはよくあることですが、一方で体からの何らかのSOSであったり病気が隠れている可能性もあります。

そもそもどれくらい遅れたら、「生理が遅れている」というのでしょうか?

生理周期は人によって違いますが、だいたい毎月一定の周期で訪れます。

生理予定日を1週間過ぎてもこなければ、まずは原因について心当たりがないか確認してみましょう。

【生理が遅れる原因】

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 子宮の病気
  • 甲状腺の病気
  • 閉経
  • 妊娠

ホルモンバランスの乱れ

妊娠以外で生理が遅れる理由として最も多いのがホルモンバランスの乱れです。

ホルモンバランスはストレスや環境の変化など大なり小なりの様々な要因で乱れます。

【ホルモンバランスが乱れる要因】

  • ストレス
  • 環境の変化
  • 転職、転居
  • 睡眠不足
  • 急激なダイエット
  • 偏った食事
  • 激しいスポーツ
  • 運動不足
  • 肥満

転職や転居など今までと環境が変わるとストレスを感じやすく、強いストレスがあると女性ホルモンのバランスが乱れて生理が遅れたりこなくなったりする要因となります。

急激なダイエットや偏った食事による栄養不足や、激しいスポーツや慢性的な睡眠不足など体へ過度な負荷がかかっていると、体は生命を維持するために重要な内臓などの器官を守ることを優先させるため、子宮や卵巣などの生殖に関わる機能への栄養は後回しになってしまいます。

逆に太りすぎや運動不足でも生理が遅れる要因となることがあります。

子宮の病気

子宮筋腫や子宮内膜症など子宮の病気は初期の段階では自覚症状がないことが多く、悪化すると生理の遅れや不妊につながることもあります。

生理の遅れや月経困難症がひどい場合は早めに受診して早期発見に努めることが大切です。

甲状腺の病気

甲状腺とは喉ぼとけのすぐ下にあって、新陳代謝の促進や自律神経の調節などに重要な「甲状腺ホルモン」を分泌しています。

甲状腺の病気は男性より女性に多く、分泌量が多くても少なくても生理の遅れや乱れにつながります。

甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなる「甲状腺機能低下症」は新陳代謝が低下し、月経不順のほか寒い、眠い、やる気がでないなどの症状が起こります。

甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になる「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」は新陳代謝が過剰になり、月経不順のほか暑い、イライラする、やせる、目が飛び出ているようになるなどの症状が起こります。

閉経

閉経はまだまだ先と思われるかもしれませんが、30代や40代前半で「早期閉経」を迎える人もいます

閉経の平均年齢は50歳前後で、通常は加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少することで生理周期が不安定になり、徐々に生理がなくなっていき閉経になります。

早期閉経の原因の多くは不明ですが、たとえ30代でもその可能性はあります。

妊娠

多くの女性が妊娠に気づく要因の一つは生理の遅れです。

妊娠する心当たりがあり生理が1週間遅れている場合は妊娠検査薬で調べてみましょう。

妊娠検査薬が反応するのは次の生理予定日の1週間後くらいからですが、陰性だったとしても生理不順の人や検査のタイミングが早すぎたりする場合は「偽陰性」がでる可能性もあります。

また検査のタイミングによっては反応が弱く判定が難しいケースもありますので、陰性だったのに数日経っても生理がこない場合や判定が難しい場合は数日待ってから再度検査をしてみましょう。

どれくらい生理がこなければ受診すべき?

婦人科を受診する女性

毎月生理周期が一定だった人でも環境の変化やストレス、体調や加齢などによって生理が遅れることはよくあります。

どれくらい遅れたら受診すべきなのでしょうか?

健康な人でも生理が数日から1週間ほど遅れることはありますので、妊娠の可能性がない場合はしばらく様子をみてみましょう。

生理不順が半年以上続く場合は一度婦人科の受診をお勧めしますが、腹痛がひどいなど気になる症状があれば期間に関わらず早めに受診してくださいね。

まとめ

生理と上手く付き合う女性

生理周期は25~38日なら正常範囲とされていますので、けっこう幅があることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

まずはご自身の生理周期を把握することが大切ですので、スケジュールアプリなどで生理があった日を記録することから始めてみましょう。


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