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出産予定日に生まれる確率は?計算の方法

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author:DNAサイエンス
出産予定日

「もうすぐ出産予定日だと聞いていたのに、1週間を過ぎても産まれない」という話を聞くとちょっと心配になるかもしれませんね。

妊婦さんの友人や職場の方など、周囲の人にとっても出産は大切なイベントの一つで、出産予定日は一つの命が誕生する特別な日として心待ちにしている日でもあります。

だからこそ予定日を過ぎても赤ちゃんが産まれてこないと不安に感じてしまうのは当然です。

出産予定日には正常な誤差範囲がありますのであまり心配はいらないのですが、予定日に生まれる確率はどれくらいなのでしょうか?

この記事ではそんな疑問にお答えしています。

妊娠の開始はいつ?

妊娠の開始は直近の生理が始まった日を起点とします。

「生理?性行為や着床が起点じゃないの?」と思う方は少なくないのではないでしょうか。

たしかに、妊娠の成立は精子と卵子が受精し、受精卵が着床したときをさしますので妊娠の開始日としては正しいようにも思います。

しかし、受精したタイミングや着床したタイミングは外部からは観測が難しいですね。

その点、生理の開始日は女性自身がはっきりと認識できるため、最終月経開始日を基準としています。

出産予定日の計算方法

出産予定日は「妊娠40週0日」、つまり妊娠開始日から280日後が標準です。

「十月十日(とつきとおか)」という言葉が出産予定日を計算する際に使われることもありますが、それでは310日程度になりますので少しズレがありますね。

このズレは何かというと、「妊娠40週」は1ヵ月を4週とすると10ヵ月になります。

実際は1ヵ月は5週程度ありますのでここにズレが生じるのですが、「だいたい10ヵ月と10日」とすると覚えやすいし暗算もしやすくて便利なこともあり、妊娠期間を表す言葉としてよく使われています。

生理日から計算

妊娠が分かったときから考えて、直近で生理が始まった日から280日後が出産予定日ですが、どのように計算すればよいのでしょうか?

ネーゲレ概算法というものを使うと簡単に算出することができます。

この計算法では、最後に生理があった「月」から3を引き、最後に生理があった「日」に7日を足します

【出産予定日の計算方法】

出産予定月=最後に生理があった月-3(引けない場合は9を足す)

出産予定日=最終月経開始日+7

例)

最終月経開始日が6月1日の場合

出産予定月=6-3 =翌年の3月

出産予定日=1+7=8日

よって、6月末や7月頃に妊娠が発覚したとして、「そういえば最後に生理が始まったのは6月1日だったな」という場合、出産予定日は翌年の3月8日ということになります。

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性行為日から計算

生理開始日を覚えていない場合、性行為日から出産予定日は計算できるでしょうか?

これは生理周期や排卵予定日のどのタイミングで性行為をしたかによっても異なりますが、「排卵日は生理開始日からおよそ3週間後(21日)」です。

だいたいの計算にはなりますが、妊娠したと思われる性行為日から21日を引いて、上記のネーゲレ概算法を使うと出産予定日の目安になります。

妊娠〇ヶ月の数え方

妊娠の報告を受けるタイミングというと、だいたい妊娠3ヶ月のような気がしませんか。

妊娠「0週0日」は妊娠が開始したとする日、つまり最終月経開始日です。

妊娠週数は「0日」からスタートし、7日を一括りとします。

つまり、「妊娠0週6日」の次は「妊娠1週0日」となります。(0日がスタートのため)

そして、妊娠月数は「1ヶ月」からスタートし、4週を一括りとします。

つまり、「妊娠1ヶ月」の期間は「妊娠0週~3週」となります。

【妊娠〇ヶ月の数え方】

妊娠〇ヶ月の数え方

妊娠が分かるのは「妊娠2ヶ月」頃ですので、友人や職場に報告するタイミングが妊娠3ヶ月頃になるということですね。

出産予定日に生まれる確率

出産予定日が決まると、もしズレたとしても前後数日には生まれるような気がしてしまいますが、実際に出産予定日ちょうどに生まれる割合は、初産婦で5.6%、経産婦で4.8%というデータがあります。*)

これは20人に1人程度の割合ですので、予定日通りには生まれないと思った方がよいかもしれませんね。

予定日を過ぎると「まだかな。。。まだかな。。。」と不安になるかもしれませんが、ズレるのが当たり前ですので、「のんびり屋さんなのね」「まだ生まれる準備中なので」と思ってのんびり過ごしましょう。

*)出産予定日に関するよくある質問/済生会新潟第二病院_産婦人科(外部サイトへ移動します)

出産予定日の正常な誤差範囲

出産予定日の正常な誤差範囲は「正期産」といって、妊娠37週から41週までの間をさします。

つまり、「出産予定日より前3週間、後2週間」なら正常な範囲と言えます。

正期産は母子ともに出産リスクが少ない期間として設定されており、分娩の90%以上はこの期間だとされています。

【出産予定日の正常な誤差範囲】

出産予定日の正常な誤差範囲

妊娠37週未満で出産することを「早産」といい、全妊娠の約5%におこっています。

早産になる原因としては細菌やウイルスによる感染症のほか、痩せすぎやママの歯周病などがあります。

一方で、妊娠42週を超えて出産することを「過期産」といい、羊水が濁ったり赤ちゃんが育ちすぎて分娩が困難になるなどのリスクがあります

そのため妊娠42週までに産まれなさそうなときは陣痛促進剤を使って分娩を誘発したり、場合によっては帝王切開を行うことが一般的です。

出産予定日はいつわかる?

最終月経開始日を基準に出産予定日を算出しますが、生理周期はもともと個人差があるうえにちょっとした体調の変化でズレることもよくあるため、排卵日もズレている可能性があります。

そのため病院で初めて妊娠を確認した次の妊婦健診の際に、エコー検査でおなかの赤ちゃんの大きさを計測して「妊娠40週0日」とズレている場合は出産予定日を修正します。

赤ちゃんの大きさを計測して出産予定日を確定させるのは妊娠9~10週頃です。

まとめ

出産予定日を楽しみにしている妊婦

出産予定日ちょうどに産まれる確率は5%程度しかなく、予定日より前3週間、後ろ2週間以内なら正常範囲で、よくある誤差です。

旦那さんのお休みのタイミングやご両親のスケジュールなどがあるため予定日通りに産まれてくれると嬉しいところですが、赤ちゃんのペースに任せて、神経質になり過ぎないようにしてくださいね。


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