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出産に向けてカウントダウン!妊娠後期によくある症状と注意すること

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author:DNAサイエンス
妊娠後期の妊婦

出産が迫ってきた妊娠後期になるとおなかの赤ちゃんは体の各機能が成熟してくるとともに体もどんどん成長するため、ママはおなかの張りや日常動作での負担をますます感じるようになります。

わが子との対面の時が迫り嬉しさが高まるとともに、出産に向けて不安もつのっているかもしれませんね。

また、むくみや便秘などの気になる症状が増えてくるのも悩みの種です。

今回は、妊娠後期のママとおなかの赤ちゃんの特徴と胸やけなどの気になる症状、注意するトラブルや過ごし方のポイントなどについてご紹介いたします!

妊娠後期はどんな時期?

【妊娠後期の期間】

妊娠後期の期間

妊娠後期は妊娠期間10ヶ月間を3つに分けたうちの最後の3カ月間のことで、妊娠8ヶ月から妊娠10ヶ月をさします。

妊娠週数では妊娠28週~39週にあたり、どんどん成長するおなかの赤ちゃんに合わせてママのおなかものびるため今までは大丈夫だったのに急に妊娠線が出来てしまう人が増えます。

妊娠線はおなか以外にも胸や二の腕、お尻や太ももなど特に脂肪がつきやすい場所にできやすいため出産まで保湿クリームなどでしっかりケアしましょう。

おなかの赤ちゃんは内臓の各器官や神経系の機能が完成に近づき、髪の毛やつめが伸びてくるなど見た目も新生児に近づいていきます。

妊娠8ヶ月

妊娠8ヶ月は妊娠28週~31週にあたり、おなかの赤ちゃんは1,000g程度まで成長しています。

今までもおなかの張りはありましたが張りを感じる範囲が広くなり、特に動いたり歩いたりすると張りを感じやすくなります。

おなかが前にせり出てくると足元がみえづらくなるため、歩きやすいシューズを履くことはもちろん、階段やちょっとした段差などに十分注意しましょう。

むくみやすい、すぐに息切れする、眠れないといったマイナートラブルが増えていきます。

おなかの赤ちゃんは体の各器官の機能が完成に近づき、音に反応したり眼球を動かしたりします。

骨格や神経系が発達し筋力もついてくるため胎動が激しくなる一方で、大きくなった体では自由に動きづらくなり、クルクルと回る動きは少なくなります。

妊娠9ヶ月

妊娠9ヶ月は妊娠32週~35週にあたり、おなかの赤ちゃんは1,500g程度まで成長しています。

大きくなった子宮に圧迫されて、胸やけや頻尿、尿漏れなどのトラブルがおこりやすくなります。

おなかの赤ちゃんは皮下脂肪が増えて、表情も豊かになります。

羊水を飲んでおしっことして出すことができるようになり、内臓機能が充実してきています。

里帰り出産をするママは遅くとも妊娠9ヶ月には帰るようにしましょう。

お産の入院準備やベビーグッズなどの準備がまだの人は急いで用意しましょう。

妊娠10ヶ月

妊娠10ヶ月は妊娠36週~39週にあたり、おなかの赤ちゃんは2,500g程度まで成長しています。

お産が近づいてくるとおなかの赤ちゃんは頭を下にした状態で骨盤の方へ下りてきます。

そのため子宮に圧迫されて感じていた胸やけが軽減され、息苦しさや動悸も軽くなります。

逆に子宮より下に位置する膀胱はさらに圧迫されるため、頻尿や尿漏れの症状は強くなります。

妊娠37週になれば正期産といい、母子ともに一番リスクが少ない出産時期とされています。

おなかの赤ちゃんも体の機能が成熟して誕生の時期を待っています。

いつ陣痛や破水が始まってもおかしくないため、病院へ向かう交通手段や家族との連携方法など確認しておきましょう。

出産予定日に生まれる確率って?

出産予定日は妊娠0週0日、つまり最後に生理が始まった日から数えて「280日後」とされています。

正式には妊婦健診の際に超音波検査によっておなかの赤ちゃんの大きさを測り算出したりもしますが、それでも出産予定日に生まれる割合は2%程度です。

妊娠40週0日が妊娠の開始から数えて280日後にあたりますが、前後どれくらいの誤差だったら正常範囲なのでしょうか?

妊娠37週~妊娠41週の間に出産することを「正期産(せいきさん)」といって、母子ともに一番リスクの少ない時期だとされています。

それより早ければ早いほど赤ちゃんの体の機能が未熟なまま生まれる可能性が高くなり、逆に妊娠41週を過ぎそうな場合は陣痛促進剤を用いたり帝王切開での出産に切り替えるなどの対応が取られます。

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臨月とはいつ?

臨月という言葉はよく聞きますが具体的にはいつのことをさすのでしょうか?

これは医学用語ではないため正式には決まっておらず、一般的には出産予定日の1ヵ月前あたりのいつお産が始まってもおかしくない期間のことをさします。

臨月に入ると「おしるし」や、もしかしたら外出先で破水する可能性もありますので、生理用ナプキンやタオルなどを持ち歩いておくとよいですね。

旅行は控えましょう。

お産の始まりのサイン!

お産が始まりそうな妊婦

陣痛か破水があれば本格的なお産の始まりですが、その前にお産が始まるサインとして「おしるし」と呼ばれる少量の出血が見られます。

お産が始まる順番としては「おしるし」→「陣痛」→「破水」が多いですが、おしるしは無い人やあってもごく少量で気づかない場合もあります。

おしるしや前駆陣痛があってもすぐに病院へ行く必要はなく、出産の準備を整えつつ陣痛や破水が起こるのを静かに待ちましょう。

おしるし

おしるしとは出産を直前に控えた時期に、おりものに少量の血が混ざったようなもののことを呼びます。

出血するのは子宮口が開き始めることで、子宮の内側を覆っている卵膜の一部がはがれて毛細血管が傷つくためです。

出血の量は多くなく、色はピンクや暗褐色などさまざまですが粘り気があります。

おしるしがあってからお産が始まるまでの期間は人によってバラつきがあり、1日後に陣痛が始まったという人がいれば1週間以上経ってから始まったという人もいます。

前駆陣痛

本格的な陣痛がくる前にある、弱いチクチクとした痛みや張りのことを「前駆陣痛(ぜんくじんつう)」といいます。

陣痛はずっと痛いわけではなく、痛みがやむ時間帯がありそれが繰り返されます。

痛みと痛みの間隔がバラバラで10分以上あく場合は前駆陣痛で、お産が近いサインではありますがまだ慌てて病院へ連絡しなくて大丈夫です。

痛みが強くなって10分以内に繰り返し痛みがくるようになったら本格的な陣痛ですので、病院へ連絡をしましょう。

破水

破水の液体は、卵膜が破れて出てきた羊水です。

少量の場合は気づかなかったり尿と区別が出来なかったりしますが、尿と違い破水は自力で止めることができません。

流れ出てきてしまうのでナプキンか清潔な布を当てて対応しましょう。

気になってシャワーを浴びたくなるかもしれませんが、破れた卵膜から細菌感染の恐れがあるので厳禁です。

妊娠後期によくある症状

病院へ行くほどではないけれども、むくみや便秘など妊娠中によくある症状はおなかの赤ちゃんが大きくなる妊娠後期により多くの女性が悩まされます。

【妊娠後期によくある症状】

  • おなかの張り
  • 眠れない
  • 腰痛
  • むくみ
  • 便秘・尿漏れ
  • おりものが増える
  • 胸やけ

どれもよくある症状ですがひどい場合は無理して我慢せず、お医者さまにご相談するようにしてくださいね。

おなかの張り

分娩が近づくにつれてますます大きくなったおなかは少し動いただけでも張りを感じやすくなります。

しばらく安静にして治まる張りなら心配はいりませんが、強い痛みや出血がみられる場合は切迫早産などなんらかのトラブルが考えられますので、早めに医師にご相談ください。

眠れない

抱き枕で寝る妊娠後期の妊婦

おなかが大きくなると息苦しく感じ、眠れないという人が増えます。

抱き枕などで体や腰をサポートして、寝やすい姿勢を探してみましょう。

腰痛

おなかが大きくなり前に突き出てくると、支えるために後ろへ反った姿勢になるため腰に負担がかかりやすくなります。

座っているときや立っているときにできるだけ腰を反らないように、骨盤を立たせた姿勢をイメージしましょう。

重いものを持ち上げるなどの動作も腰に負担がかかるため、出来る限り周囲の方にお願いできるとよいですね。

むくみ

妊娠中は体に水分をため込み水分量が増えるためむくみやすくなりますが、妊娠後期は大きくなった子宮に静脈が圧迫されてさらにむくみやすくなります。

ときには静脈瘤や血栓ができることもありますので、マッサージや軽いストレッチなどで血流を促してあげるようにしましょう。

便秘・尿漏れ

妊娠するとホルモンの影響で便秘がちになりますが、妊娠後期は大きくなった子宮に腸が圧迫されてさらに便通が悪くなり、便秘や痔になりやすくなります。

大きくなった子宮は膀胱も圧迫するため頻尿や尿漏れにも悩まされがちです。

トイレが近いからといって水分を控えると体の水のめぐりが悪くなるだけでなく、便秘が悪化する原因にもなりますので、水分と食物繊維は意識して摂りましょう。

おりものが増える

ホルモンの影響で妊娠中はおりものが増えますが、出産が近づくほどさらに多くなる傾向にあります。

量が多くて気になる場合はおりものシートなどでカバーしましょう。

臭いがきつかったりかゆみがある場合は膣炎などの可能性もありますので健診のときに医師にご相談くださいね。

胸やけ

妊娠期間中は消化器系の働きが鈍くなるため、その結果として胃酸が逆流しやすくなります。

さらに、妊娠後期は大きくなった子宮に胃が圧迫されて胸やけや吐き気が起こる原因となります。

一度にたくさん食べると胸やけがおこりやすいため、食事は量を少なくして回数を増やすようにしましょう。

妊娠後期に注意するトラブル

妊娠中期を過ぎると比較的安定しているとは言われますが、それでも妊娠中は常になんらかのトラブルが起こる可能性があり、妊娠後期になっても出産まで油断できません。

【妊娠後期に油断できないトラブル】

  • 早産・切迫早産
  • 胎盤機能不全
  • 前置胎盤
  • 常位胎盤早期剥離
  • 妊娠高血圧症候群

早産・切迫早産

早産とは妊娠中期である妊娠22週から妊娠後期である妊娠36週までに出産することをいい、全妊娠の約5%で起こっています。

妊娠週数が短く、早く生まれた赤ちゃんほど脳性麻痺など重篤な障害が残る可能性が高くなります。

妊娠22週で生まれた赤ちゃんは生存できる可能性はありますが、体の各器官が未熟なため長期に渡る新生児集中治療室での治療が必要となります。

早産の中でも妊娠34週を過ぎればママのおなかから出ても自力で呼吸ができることが多く、重篤な障害がなく無事に退院できる可能性が高くなります。

切迫早産とはまだ赤ちゃんが出てきてはいませんが早産の一歩手前の状態のことをいいます。

感染症や子宮になんらかのトラブルがあった場合に切迫早産だと言われることがあり、安静にすることで治まる比較的軽いケースから、出血や破水があり子宮口が開きかけていて早産が避けられない重度のケースまであります。

胎盤機能不全

胎盤はおなかの赤ちゃんに栄養や酸素を届けたり、いらない老廃物を受け取ったりして赤ちゃんがまだ自力で出来ない体の各器官の役割を代行している重要な器官です。

その胎盤の機能が低下すると赤ちゃんの成長が悪くなったり死亡する危険性があります。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などがあると胎盤機能不全になりやすいと考えられており、赤ちゃんの状態によっては陣痛促進剤などで早めに赤ちゃんを取り出してあげます。

前置胎盤

胎盤の位置

前置胎盤(ぜんちたいばん)とは、胎盤が子宮の出口あたりに形成されてしまって出口が塞がれそう、または塞がれている状態のことをいいます。

胎盤は妊娠すると作られ始め、おなかの赤ちゃんとともに成長し機能が充実していきます。

妊娠初期に「前置胎盤の疑いがある」と言われても、そのほとんどは分娩までに自然に解消されますが、妊娠後期まで前置胎盤のままだと注意しなければなりません。

前置胎盤での経腟分娩は出血量が多くなるなどのトラブルが起こりやすいため、多くは予定帝王切開とします。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)とは、胎盤が出産より前にはがれてしまうことをいいます。

胎盤は赤ちゃんに栄養や酸素などを届けているため、はがれた部分が大きいと大量に出血し胎児死亡にもつながります。

常位胎盤早期剥離と診断されたら母児の状態や妊娠週数にもよりますが、多くは緊急帝王切開となります。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は妊娠前に高血圧ではなかった人もなる可能性がある、妊婦に特有の疾患です。

妊娠中の女性の約10~15人に1人の割合で起こり、初期の段階では自覚症状はほとんどありませんが、重症化するとけいれん発作や脳卒中を起こす可能性があり、おなかの赤ちゃんも成長が悪くなったり胎児死亡につながるリスクがあります。

帝王切開

帝王切開はお腹を切り開くことからできれば避けたい、こわいとイメージされている方も多いのではないでしょうか。

医療技術の進歩や出産年齢の高齢化によって帝王切開の割合は増加しており、2020年のデータによるとおよそ5人に1人の割合で帝王切開によって子どもを産んでいます

逆子や双子の出産の場合は経腟分娩にこだわるよりも、事前に準備を整えて管理ができる帝王切開の方がむしろ安全度は高いといえます。

前置胎盤や重症の妊娠高血圧症候群などではママと赤ちゃんの状態を見て予定帝王切開となるケースがあります。

また経腟分娩の途中でも、赤ちゃんより先にへその緒が出てしまったり赤ちゃんが極度に弱っていたりすると緊急帝王切開に切り替えるケースもあります。

妊娠後期の過ごし方のポイント!

妊娠後期は日々大きくなるおなかの赤ちゃんの成長を喜ぶ一方で、ママの体には負担がかかり階段なども一苦労です。

どのようなことに注意して過ごしたら良いのでしょうか?

【妊娠後期の過ごし方で注意すること!】

  • 日常の動作
  • 長時間の移動や運転
  • 急激な体重の増加

おなかが大きくなると立ったり座ったり、起き上がったりなど日常の動作でも動きづらくなり、腰に負担がかかります。

寝ている姿勢から起き上がるときは、急に上体を起こすのではなくいったん横向きになり両手をついてゆっくり起き上がりましょう。

立ったり座ったりするときも、テーブルにつかまったり身近な人に支えてもらうなどして負担を軽減しましょう。

長時間の移動や運転は、長い時間同じ姿勢を取っていなければならずママの体にとって大きな負担になりますのでできるだけ避けましょう。

適切な体重増加は必要ですが過度に増えたり急激に増えたりすると、赤ちゃんが大きく育ちすぎて帝王切開になるリスクや、将来に生活習慣病になるリスクが高くなります。

また産休に入ると動く頻度が減ったり食べる量が増えるなどして体重増加につながりやすいため、定期的に体重を測るなどして上手くコントロールしましょう。

まとめ

笑顔の妊娠後期の女性

妊娠後期の3カ月間の間に、おなかの赤ちゃんは1,000g程度から3,000g程度までに急成長します。

ママの体へ負担がかかるのは当然のことなので、なにごともゆとりを持って無理なさらないでくださいね。

むくみや便秘などのマイナートラブルはよくある症状ですが、ツラいと感じるときは無理をせず妊婦健診の際にご相談ください。


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