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赤ちゃんの性別はいつわかる?男の子の方が早く判明する理由とは?

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author:DNAサイエンス
胎児の性別

妊娠がわかってしばらくすると、「赤ちゃんの性別はいつわかるんだろう?」と気になり始める方も多いのではないでしょうか。

男の子かな、女の子かな、と想像するだけで、これから始まる育児へのワクワクがぐっと広がりますよね。

このコラムでは、赤ちゃんの性別がいつ、どのようにわかるのかを分かりやすくご紹介します。

エコー検査のタイミングや性別が判明しやすい理由など、妊娠中の楽しみを少し先取りできる情報をお届けします。

赤ちゃんの性別は妊娠何週でわかる?

妊娠4ヵ月、5ヶ月、6ヶ月の胎児

赤ちゃんの性別は、エコー(超音波)検査で外性器の形を確認することで判断されます。

妊娠12週ごろにはすでに性器の形成が始まっていますが、この時期はまだ男女の外性器の形が似ているため、正確な判定は難しいとされています。

【赤ちゃんの性別がわかる時期の目安】

  • 男の子:妊娠14~15週頃
  • 女の子:妊娠17~18週頃

妊娠20週前後には、生殖器の発達が進み、超音波画像での性別判定の精度はぐんと上がります。この時期には、男児であれば陰茎と陰嚢、女児であれば小陰唇が確認できるようになります。

ただし、赤ちゃんが足を閉じていたり、背を向けていたり、へその緒が生殖器の前にある場合などは、確認が難しくなることもあります。

また、性別判定の正確性は、胎児の体勢や母体のBMI(体格指数)、検査を行う技師や医師の経験にも左右されることがあります。

男の子の特徴

男の子の場合、外性器が「突起物」として見えることが一般的です。

エコー画像では、脚の間に白く突き出た影が見えれば、男の子の可能性が高くなります。

ただし、妊娠初期(12~14週ごろ)には女の子にも一時的に突起のように見える構造が現れることがあり、早期の性別判定には注意が必要です。

女の子の特徴

女の子の場合は、突起物がなく、平らで白い三本線(小陰唇のヒダ)として映るのが特徴です。

また、構造が木の葉のように見えることもあり、この特徴的な形から女の子と判断されることが多いです。

性別はいつ決まるのか?受精の瞬間に決定

赤ちゃんの性別決定。X精子とY精子が卵子と受精する瞬間

赤ちゃんの性別は、「受精の瞬間」に決まります。

男女の性別は、受精時に両親から受け継がれる性染色体の組み合わせによって決定されます。

女性の卵子は常にX染色体を持つのに対し、男性の精子はX染色体またはY染色体のいずれかを持っています。

つまり、どちらの精子が受精するかによって性別が決まります。

受精の組み合わせ性別
卵子(X)+精子(X)女の子(XX)
卵子(X)+精子(Y)男の子(XY)

このように、染色体レベルでの性別は受精時に確定しますが、妊娠初期の段階では、胎児の生殖器はまだ男女の区別がつかない状態です。

妊娠7〜8週頃までの胎児は、「生殖隆起」と呼ばれる共通の初期構造を持ち、男の子にも女の子にも発達する可能性を秘めています。この時期には外見上の性差はなく、性器の見た目から性別を判定することはできません。

その後、Y染色体を持つ男児の胎児では、妊娠7週目頃からSRY遺伝子の働きによってテストステロンの産生が始まり、男性の生殖器が形成されていきます。

テストステロンが分泌されない(=Y染色体がない)場合には、胎児は女性の生殖器を発達させる方向へ進みます。女児の卵巣は妊娠11〜12週頃から明確に分化しはじめるとされています。

性別が妊娠途中で変わることはある?

一度決まった性染色体(XXまたはXY)が途中で変化することはありません。

しかし、次のような要因によって、性別の判断が変わるケースがあります。

1)超音波検査による誤判定

胎児の体勢やへその緒の位置、外性器の発達段階によって、性別がはっきり映らないことがあります。特に女の子は外性器の突起が少ないため、男の子との判別が難しい場合もあります。結果として、初回では女の子と判断され、後の検査で男の子と判明することがあります。

2)性分化疾患

ごくまれに(出生1万人に数人程度)、染色体上の性(XY=男性、XX=女性)と、体に現れる性の特徴(外性器や内性器)の発達に不一致が起きることがあります。

これを性分化疾患と呼びます。

性分化疾患では、受精時には性別が決まっていても、その後の性器や性腺(精巣・卵巣)の発達に異常が生じ、外見上の性別が典型的な男性・女性と異なる形で現れることがあります。

このようなケースでは、出生時や思春期になってから診断されることもあります。

性別を早く知る方法

エコー検査

妊婦健診での超音波検査以外にも、赤ちゃんの性別を比較的早い段階で知る方法がいくつかあります。

1)NIPT(新型出生前診断)

胎児の染色体異常を調べる非侵襲的な検査で、性染色体(XX/XY)も解析されるため、希望すれば性別も判明します。

  • 実施時期:妊娠10週以降
  • 方法:母体の血液から胎児のDNAを分析
  • 性別判定精度:99%以上(性別を調べるかは選択制)
  • メリット
    • ダウン症などの染色体異常とあわせて性別も早期にわかる
    • 妊娠10週という早い時期に知ることが可能
  • 注意点
    • 性別判定の目的で実施する検査ではない
    • 健康保険は適用されず、費用は10〜20万円程度
    • 性別判定は検査機関やプランによって対応の有無が異なる

2)羊水検査

胎児の染色体異常や遺伝性疾患を詳しく調べるための侵襲的検査です。染色体を直接調べるため、性別は高精度で判定可能です。

  • 実施時期:妊娠15~16週頃
  • 方法:母体の腹部から針で羊水を採取し、DNAを解析
  • 性別判定精度:ほぼ100%
  • メリット:染色体異常とともに確実な性別がわかる
  • 注意点
    • 性別判定の目的で実施する検査ではない
    • 侵襲的検査のため、流産のリスクあり(約0.1~0.3%)

3)ベビーナブ理論

妊娠初期のエコー画像に写る「ナブ(Nub:生殖突起)」の角度から性別を予測する方法です。

見分け方

ナブの角度性別予測
背骨に対して30度以上の上向き男の子の可能性が高い
背骨と平行〜下向き女の子の可能性が高い
  • 時期:妊娠11~13週頃
  • 方法:エコー画像でナブの角度を確認
  • 判定精度:専門家が高品質のエコー画像で判断した場合、約70~90%の精度とされている
  • 注意点:
    • 医学的に確立された方法ではなく、娯楽的な要素が強い
    • 通常の妊婦健診ではナブを目的に撮影されないため、画像の質に差がある

4)家庭用の性別予測キット

日本国内では、主にネット通販を通じて性別予測キットが入手可能です。これらは娯楽目的として販売されており、医療機関による診断の代わりにはなりません。

尿検査タイプは妊娠10週以降に使用可能で、尿中の成分に反応して性別を予測しますが、医学的な裏付けがなく、正確性には疑問が残ります。

DNA検査タイプ(海外製)は、自宅で採血した母体の血液サンプルを海外の検査機関に郵送し、胎児のDNAから性別を解析するものです。

高精度(99%以上)をうたうものもありますが、日本国内では未承認であり、信頼性や安全性については個人責任での使用となります。

よく聞く性別予測、これって本当?

男女の産み分け

ここからは、よく話題になる性別予測方法についてご紹介します。ただし、これらは医学的に確立された方法ではなく、あくまで迷信や娯楽の範囲であることにご注意ください。

1)胎児心拍数

「心拍数が140拍/分を超えると女の子、下回ると男の子」という説がありますが、これは医学的には否定されています。

胎児の心拍数は、妊娠週数や胎動、母体の体調などにより変動するため、性別との有意な相関はないと複数の研究で明らかにされています。

2)妊婦のお腹の形や高さ

「お腹が高いと女の子、低いと男の子」という俗説もありますが、これは科学的根拠のない言い伝えです。

お腹の形や位置は、胎児の位置・大きさ、妊娠回数、母体の筋肉のつき方や骨盤の形など、さまざまな要因で決まるものです。

3)その他の俗説

以下もよく知られる性別予測法ですが、いずれも科学的な根拠は確認されていません。

  • 食の好み
    • 塩辛いものや酸っぱいものを好むと男の子
    • ジャンクフードや肉を好むと男の子
    • 甘いものやフルーツを好むと女の子
  • つわりの重さ
    • つわりが重いと女の子(逆の説もあり)
    • つわりが軽いと男の子
  • 指輪テスト
    • 糸に通した指輪をお腹の上に垂らし、円を描くように揺れたら女の子
    • 縦に揺れたら男の子
  • 重曹テスト
    • 妊婦の尿と重曹を混ぜ、泡立てば男の子
    • 泡立たなければ女の子
  • 中国式産み分けカレンダー
    • 母親の年齢と受胎月(または出産予定日)から、特定の計算方法に基づいて性別を占う方法
  • ドラーノテスト
    • 妊婦の尿とドラーノ(排水管クリーナー)を混ぜて色の変化で性別を予測する方法。有毒なガスが発生する可能性があるため、絶対に行わないでください。

こうした言い伝えは昔から広く知られていますが、どれも信頼できる医学的データに基づいた方法ではありません。確率的には単なる50:50(半々)であり、信じすぎないことが大切です。

性別判定を間違うことはあるのか?

赤ちゃんの性別判定は、妊娠週数や赤ちゃんの体勢などの条件によって、誤判定が起こることがあります。

妊娠12〜14週ごろは、外性器の発達がまだ途中段階にあり、男の子も女の子も似たような構造に見えるため、誤判定されやすい時期です。

妊娠20週以降になると、外性器の形がはっきりしてくるため、判定の精度も高くなります。この時期は、多くの医療機関でも性別を比較的自信をもって伝えられるタイミングとされています。

*性別判定に誤差が出る主な要因*

  • 赤ちゃんの体勢:足を閉じていたり、背中を向けていると、外性器が見えづらくなります。
  • へその緒の位置:へその緒が股間付近にあると、陰茎のように見えることがあります。
  • 機器の解像度・医師の経験:使っているエコー機器や、医師・技師の経験によっても判定の精度は変わります。

*よくある誤判定のパターン*

実際に多いのは、「女の子と言われていたのに、出産してみたら男の子だった」というケースです。

これは、女の子の外性器には目立った突起がなく、判別が難しいためです。

海外で人気!性別発表の楽しみ方 -ジェンダーリビール-

ジェンダーリビール

ジェンダーリビールとは、赤ちゃんの性別がわかったタイミングに、家族や友人と一緒に性別を発表してお祝いするイベントのことです。

アメリカをはじめとする海外ではすでに一般的な文化となっており、性別を発表するサプライズ演出を取り入れたパーティ形式で行われるのが人気です。

近年ではSNSでも話題となり、日本でも徐々に注目を集めつつあります。

*人気の演出アイデア*

ジェンダーリビールでは、性別が明らかになる演出をみんなで楽しむことがポイントです。以下は代表的なアイデアです。

  • ケーキカット
    • ケーキの中を切ってみると、中身のスポンジがピンクなら女の子、青なら男の子。ドキドキの瞬間を楽しめます。
  • バルーン割り
    • 黒いバルーンの中に色付きの紙吹雪(コンフェッティ)を入れ、割ることで性別を発表。華やかで写真映えする演出。
  • クラッカー・カラースモーク
    • 性別に合わせた色のクラッカーやスモークを一斉に使用する方法も人気。屋外イベントにも最適です。
  • 封筒サプライズ演出
    • 病院で性別が書かれた紙を受け取り、自分たちも当日まで見ずにサプライズ形式で発表するカップルも増えています。性別を知る瞬間を、家族や友人と一緒に共有できます。

まとめ

赤ちゃんの性別は受精の瞬間に染色体で決まりますが、実際にわかるのは男の子では妊娠14~15週頃、女の子では妊娠17~18週頃が一般的です。

男の子は外性器が突起として映りやすいため、比較的早く判明する傾向があります。

妊娠20週頃になると、生殖器の発達が進むため、エコー画像による性別判定の精度はぐんと上がります。

判明までのドキドキも含めて、妊娠期間を楽しんでくださいね。


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