妊活中で妊娠を待ち望んでいる女性にとって、いつもと違う体調の変化を感じると、「これってもしかして妊娠?!」と期待に胸を躍らせることでしょう。
妊娠超初期の症状かもとわくわくすると同時に、いやいや思い込みかも?と少し不安にも感じているかもしれませんね。
まずは妊娠超初期と妊娠初期の症状にはどのようなものがあるかチェックしていきましょう!
妊娠期間の数え方は、「最後の生理が始まった日」を妊娠0週0日としてカウントします。
つまり、妊娠0週0日ではまだ赤ちゃんの影も形もありません。
妊娠初期である妊娠1~4ヶ月は、妊娠0週~妊娠15週にあたります。
その中でも、妊娠0週~妊娠3週頃までを特に「妊娠超初期」と呼ぶことがあります。
妊娠検査薬が使えるようになるのも妊娠4週~5週頃ですので、妊娠超初期ではほとんどの方は自覚症状はありません。
しかし中には、熱っぽくてなんとなくだるい、胃がムカムカするな。。。など、つわりのような症状を感じる人もいます。
妊娠超初期と妊娠初期の症状をチェック!
妊娠初期と妊娠超初期の症状にはどのようなものがあるのか、チェックしていきましょう!
【妊娠初期症状】
- 生理が遅れている(着床出血がある)
- 基礎体温の変化
- ムカムカする、吐き気がある
- 胸に違和感
- 感情の起伏が激しい
- おりものの量が増えた、黄色っぽい
- 体温の変化
- いつも眠い
- 頭痛、腹痛、腰痛、関節痛などの身体の痛み
- 肌荒れが気になる
- 下痢、便秘気味
- トイレが近い
- むくむ
妊娠すると、ホルモンバランスの変化で身体にさまざまな影響があらわれます。
妊娠初期症状のうち、生理の遅れや基礎体温の変化以外は、妊娠超初期にもあらわれる可能性があります。
これらの症状の有無や程度は個人差がありますが、当てはまる項目が多いときは妊娠検査薬で検査をしてみてください。
着床出血
着床出血とは、受精卵が子宮内に着床するときに子宮内膜が傷つくことでおこる出血のことをいいます。
次の生理予定日の前後におこるため生理と間違いやすく、次のような変化があった場合、着床出血かもしれません。
【着床出血の可能性がある】
- 生理が予定通り、または遅れてきたが、少量の出血ですぐに終わった
- 色がいつもより薄かったり茶褐色だったりする
- 生理はきたがいつもと違う感じがする
着床出血がおこるのは4人に1人以下といわれていますので、着床出血がないからといって心配する必要はありません。
体温の変化
微熱が続いて風邪っぽかったり、だるいなどの体温の変化がみられます。
基礎体温をつけている人は、グラフの変化で妊娠に気づくことが多いでしょう。
次の生理が始まる予定の妊娠4週~妊娠5週頃になると、いつもなら体温は高温期から低温期になるはずですが、妊娠していると高温期が続きます。
ムカムカする、吐き気がある
消化器系の変化がよくみられます。
ムカムカする、吐き気があることの他に、においに敏感になったり、急に食欲がなくなることもあります。
また、つばがやたらと出るようになったという人もいます。
胸に違和感
胸の張りや乳首が大きくなり色が濃くなる、服のスレで乳首が痛いなどの変化を感じるようになります。
感情の起伏が激しい
妊娠によるホルモンバランスの変化により、なんでもないのにイライラしたり逆に涙もろくなったります。
妊娠超初期と妊娠初期の症状はいつからおこる?
多くの人が妊娠したかも?と思うのは次の生理の遅れに気づいた頃ではないでしょうか。
次の生理予定日は、妊娠週数でいうと妊娠4週頃です。
この妊娠4週~5週頃に多くの人が妊娠初期の症状を感じはじめます。
受精卵が着床するのは妊娠3週頃ですので、早い方だと妊娠3週頃から妊娠超初期の身体の変化に気づくこともあります。
妊娠初期と生理前で似ている症状
女性の身体は妊娠に限らず、生理前におこる月経前症候群(PMS)によってさまざまな症状が出ることがあります。
妊娠初期の症状とこの月経前症候群(PMS)の症状はとてもよく似ており、タイミングも同じ頃のため間違いやすく注意が必要です。
イライラしたり落ち込みやすいといった感情の起伏はどちらにも当てはまります。
眠気や食欲の変化、胸やお腹の痛み、肌トラブルなどの身体の変化もどちらにも見られます。
逆に、妊娠初期に特有の症状としては次のものがあげられます。
【妊娠初期に特有の症状】
- 生理がこない
- 基礎体温が高い状態が続く
- おりものの量や色が変化する
妊娠初期の症状と月経前症候群(PMS)の見分け方としては、生理の有無や基礎体温の変化を基準にするとよいでしょう。
妊娠初期症状がない人もいる?
今まで紹介した妊娠初期症状がすべてあらわれるかというとそうでもありません。
妊娠初期症状のうち
*生理がこない
*基礎体温の変化
はすべての妊娠した女性にみられる変化ですが、その他の症状は軽いか、なかには全くないという人もいます。
「妊娠検査薬では陽性になったのに、妊娠初期症状がない」と不安になるかもしれませんが、正常妊娠であってもそういった人もいますので過剰に心配する必要はないでしょう。
妊娠初期症状はなぜおこるのか?
妊娠初期症状はなぜおこるのでしょうか?
これは女性ホルモンのバランスの変化によるものです。
女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があります。
エストロゲンは妊娠の準備を、プロゲステロンは妊娠を維持させるはたらきをします。
妊娠するとこのプロゲステロンが大量に分泌され、妊娠を維持するために基礎体温を上げます。
プロゲステロンはその他に乳腺を発達させたり、胃腸や血管の収縮を抑えたりするため、胸に違和感が出たり消化器系の変化がおこったりします。
また、月経前症候群(PMS)の症状もこのプロゲステロンのはたらきによるものです。
妊娠を確認する方法
これまでご紹介したような身体の変化を感じたら、妊娠検査薬で調べてみましょう!
妊娠検査薬は次の生理開始予定日の1週間後くらいから使うことができます。
妊娠初期の症状は早い人では次の生理開始予定日あたりから身体の変化を感じることもありますが、妊娠検査薬の使用が早すぎると正しく反応しないことがあります。
妊娠検査薬のフライング使用に気をつけましょう。
妊娠検査薬で陽性(妊娠反応)がでたら、正常な妊娠か確かめるためにも、必ず産婦人科を受診してください。
妊娠初期に気をつけること
妊娠したかも?!と思ったら、お腹の赤ちゃんへの悪影響を避けるために、その日から次のことに気をつけましょう。
- タバコ・お酒
- 薬、サプリメント
- カフェイン
- 食生活
- レントゲン
- 生活習慣
- 感染症
できれば妊活中から気をつけたいことばかりですが、あとから「あのときあれをやってしまったから。。。」と後悔しないよう、妊娠に気づいた段階で気をつけるようにしましょう。
タバコ・お酒
タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させ、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が届きにくくなります。
もちろん副流煙もよくありませんので、妊娠に気づいたらパパも一緒に禁煙しましょう。
お酒は胎盤を通して胎児アルコール症候群や中枢神経障害などを引きおこす可能性があります。
薬、サプリメント
薬の中には妊娠中は使用を控えた方がいいものもあります。
サプリメントは基本的にそれほど心配はいりませんが、念のため両方ともお医者さまに成分を確認してもらいましょう。
カフェイン
カフェインは胎盤を通しておなかの赤ちゃんにも届きます。
カフェインが胎児に与える影響ははっきりとは分かっていませんが、妊婦さんがカフェインを摂り過ぎると胎児の発育遅延や早産につながる可能性などが指摘されています。
1日1~2杯程度のコーヒーなら問題ないとされていますが、できればノンカフェインのコーヒーや飲み物に切り替えた方が安心でしょう。
食生活
妊娠中はおなかの赤ちゃんとママの身体を作るために栄養バランスのよい食事を心掛けましょう。
特に妊娠初期に葉酸が不足していると胎児に「神経管閉鎖障害」などの先天異常や流産、常位胎盤早期剥離や妊娠高血圧症候群などのトラブルにつながる可能性があります。
葉酸は妊娠初期だけでなく、妊活中から摂りたい栄養素です。
不足しがちな鉄分やカルシウムも意識して摂るようにしましょう。
妊娠中に絶対に食べてはいけないというものはほとんどありませんが、避けた方がいいものや量を控えた方がいいものはあります。
また、急激な体重増加を避けるために食べる量にも気をつけましょう。
レントゲン
歯や胸部、胃のレントゲン検査はおなかの赤ちゃんへの影響はないとされていますが、妊娠の可能性があるのなら避けるのが基本です。
妊娠の可能性がある場合は、レントゲンの前に必ず医師へ伝えましょう。
生活習慣
不規則な生活やストレスの多い生活を送っていると、女性ホルモンが乱れやすくなります。
生活のリズムを整えるとともに、転倒の恐れがあるハイヒールなども気をつけたほうがよいでしょう。
感染症
妊娠中は免疫力や抵抗力が下がるため、ウイルスなどに感染すると重症化しやすく、おなかの赤ちゃんにも影響が出る可能性があります。
感染症から身を守るためにできるだけ人混みは避け、帰宅したら手洗いうがいをする習慣をつけましょう。
梅毒やクラミジアなどの性感染症は、妊婦健診で調べます。
風疹などワクチン接種で感染を防ぐことができるものはできれば妊活中に受けておきたいですね。
まとめ
妊娠初期はまだお腹は目立たないし外見からは分かりませんが、ママの体内では新しい命のためにさまざまな変化が日々起こっています。
精神的にも身体的にも安定せず不安なことも多いでしょうが、どのような変化が起こるかを知っておくことで、少しは心の準備につながるのではないでしょうか。
ただでさえメンタルが変化しやすい時期ですので、必要以上に心配せず、もし不安なことがあるのならお医者さまに相談して、健やかに過ごしてくださいね。