「いつも通り生理がこない。。。」そんな不安を抱えたことはありませんか?
毎月きちんときていた生理が遅れると、妊娠かも?病気かも?と心配で頭がいっぱいになりますよね。
生理がこない理由には、妊娠だけでなくホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の変化など、さまざまな原因が隠れていることがあります。
焦りや不安を解消するためにも、まずは原因を正しく知ることが大切です。
この記事では、生理がこない理由や考えられる原因をわかりやすく解説いたします。
妊娠以外で生理がこない8つの原因
毎月一定の周期で生理がきていた人でも、体調の変化やストレスなどちょっとしたことで生理が遅れることはよくあります。
【妊娠以外で生理がこない原因】
- ダイエット・リバウンド
- ストレス
- 激しい運動
- 生理不順
- 無月経
- 早期閉経
- 子宮の病気
- 甲状腺の病気
生理周期はホルモン分泌によって引き起こされます。
そのため、ホルモンバランスの乱れは生理周期に大きく影響することがあります。
ダイエット・リバウンド
過度なダイエットで急激に体重が減ったり、反対にリバウンドで急激に体重が増えたりすると、ホルモンバランスが乱れて生理がこなくなることがあります。
女性の体は一定の脂肪量を維持することで、正常な月経周期を保っています。
特に、エストロゲンという女性ホルモンは脂肪組織からも分泌されるため、極端なダイエットで体脂肪が減るとエストロゲンの分泌が減少し、排卵が止まることがあります。
また、栄養不足によって脳の視床下部が影響を受け、生理をコントロールするホルモン分泌が抑えられるため、生理が遅れたり、止まったりすることがあります。
ストレス
仕事や人間関係、日常生活などで強いストレスを感じると、脳の視床下部が影響を受け、ホルモン分泌が正常に行われなくなります。
その結果、生理が遅れたり止まったりすることがあります。
精神的なストレスのほか、疲れや寝不足も影響します。
ストレスによる生理不順は、心と体のバランスが崩れているサインです。
激しい運動
スポーツ選手に限らず、日常的に激しい運動を行う人は生理が止まることがあります。
これは、体脂肪率の低下や、運動によるエネルギー消費が原因で、ホルモンの分泌が抑制されるためです。
また、激しい運動を続けていると、生理が止まるほどではなくても遅れがちになることもあります。
過度な運動は、体に「今は妊娠・出産に適さない状況」と判断させることがあります。
子宮の病気
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮ポリープなどの病気があると、生理がこない、または周期が乱れることがあります。
これらの病気は、不正出血や強い痛みを伴うことも多く、症状がある場合は婦人科での検査が必要です。
甲状腺の病気
甲状腺機能低下症や亢進症など、甲状腺ホルモンの異常も生理がこない原因になります。
甲状腺ホルモンは代謝を調節する働きがあり、そのバランスが崩れると、ホルモン全体のバランスにも影響し、生理周期が乱れます。
早期閉経
閉経の平均年齢は50歳前後ですが、40歳未満で閉経することを「早期閉経」と呼びます。
卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌が減少することで生理が止まります。
30代後半で、「閉経なんてまだまだ。。。」と思っている方でも、早期閉経する可能性は十分にあります。
早期閉経の原因には遺伝のほか、自己免疫疾患や卵巣手術の影響などがありますが、半数以上が原因不明とされています。
生理不順
生理不順は、生理周期が極端に長い、もしくは極端に短い状態のことをいいます。
原因にはダイエットやストレスなどによるホルモンバランスの乱れのほか、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が考えられます。
特に、思春期や更年期の女性に多く見られます。
無月経
3ヶ月以上生理がこない状態を無月経と呼びます。
原因はホルモンの異常、過度なダイエット、ストレス、激しい運動など多岐にわたります。
無月経が続くと将来的に不妊症のリスクが高まるため、早めに医師の診断を受けることが大切です。
正常な生理周期
生理は約1ヵ月に1回きますが、その周期の長さには個人差があり、25日~38日なら正常範囲です。
思った以上に正常範囲が広くて驚いた方も多いのではないでしょうか。
生理の期間は3~7日続き、経血量が多いのは2~3日目が一般的です。
正常な生理周期であればほぼ一定の間隔で訪れますが、体調やメンタルの状態によってズレることはよくあり、6日以内のズレであれば問題ないでしょう。
周期が一定しない、39日以上生理がこない、または24日以内に生理がくる場合は生理不順ですので一度受診することをおすすめします。
特に、生理が90日以上こない場合は要注意です。
生理周期について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご参考にしてください。
何日生理が遅れたら病院に行ったほうがいい?
生理が遅れても体調に異変を感じなければ、「問題ないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、生理がこない、または生理周期が極端に長い・短い状態が続くのは、隠れた病気のサインである可能性もあります。
正常な生理周期は25〜38日とされています。
そのため、3ヶ月以上生理がこない場合や半年以上生理周期が乱れ続けている場合は、婦人科を受診してきちんと調べてもらいましょう。
放置すると、ホルモンバランスの回復に時間がかかったり、妊娠しづらくなることもあります。
自覚症状がなくても、早めに受診することで適切な治療や対策が取れます。
まとめ
いつもは安定して生理がきていた人でも、ストレスやダイエット、激しい運動などで生理がこないことはしばしばあります。
ですが生理周期の乱れや無月経は、放置すると将来的に不妊症のリスクが高まることもあります。
身体に特別な不調を感じていなくても、妊娠以外で3ヵ月以上生理がこない場合は一度婦人科を受診しましょう。
よくある質問
よくある質問をご紹介いたします。
避妊したのに生理がこない場合はどうしたらいい?
避妊をしていても100%妊娠を防げるわけではありません。
コンドームの破損やピルの飲み忘れなどによって妊娠することもあります。
まずは妊娠検査薬で確認し、陽性反応が出た場合は早めに産婦人科を受診しましょう。
生理が1ヵ月こないのは普通ですか?
生理周期は個人差が大きく、25日~38日は正常範囲です。
そのため生理が1ヵ月以上こないことも普通にあります。
ただし、いつもより大きく生理周期がズレる場合は、一時的にホルモンバランスが乱れていることのほか、子宮の病気なども考えられますので、周期のズレが半年以上続く場合は一度婦人科で検査をしてもらいましょう。
生理が何日遅れたら妊娠の可能性がありますか?
生理が1週間以上遅れた場合、妊娠の可能性が高くなります。
生理周期が安定している人は、次回の生理予定日から数日遅れると妊娠の可能性があります。
妊娠検査薬の使用推奨時期は次の生理予定日の1週間後ですので、まずは妊娠検査薬で確認しましょう。
妊娠初期の症状についてはこちらのコラムをご参考にしてください。
【参考サイト】